職場における熱中症対策③

今年の夏は全国的には大雨傾向で湿度が高い日が続いておりました。気温との関係もありますが、夏場は湿度が高いだけでも不快に感じの日が多くなります。作業場においても快適な環境ばかりではありませんね。熱中症対策第3回目は作業環境や作業の特徴について見ていきましょう。

 

高温・多湿で、発熱体から放射される赤外線による熱(輻射熱)があり、無風な状態です。このような環境では、汗が蒸発しにくくなり、体温の調節には無効な発汗が増えて、脱水状態に陥りやすくなります。熱中症が生じやすい典型的な作業とは、作業を始めた初日に身体への負荷が大きく、休憩を取らずに長時間にわたり連続して行う作業です。加えて、通気性や透湿性の悪い衣服や保護具を着用して行う作業では、汗をかいても体温を下げる効果が期待できず、熱中症が生じやすくなります。また、梅雨から夏季になる時期で急に暑くなった作業などでも熱中症が生じやすくなります。作業場や作業の種類で、心当たりがある場合は対策・改善してみてはいかがでしょうか。

(酒)

 

厚生労働省 熱中症関連情報    参照 熱中症関連情報 |厚生労働省 (mhlw.go.jp)

環境省   熱中症予防情報サイト 参照 環境省熱中症予防情報サイト (env.go.jp)