入社してすぐに退職申し出!? どんな取り扱いにすればいいの?

残念なお話ですが、せっかく時間をかけて採用した新入社員さんが入社後すぐに退職を申し出るケースが増えてきました。本来会社と従業員は「労働契約」によって成立しているため、一方的な退職の申し出でも正当な理由がなければ、2週間が経過しないと退職(契約の解除)は認められません。ただし会社側が合意すれば即日退職が認められます。

即日退職が成立した場合の対応を確認してみましょう。

  • 退職理由はご本人の申し出によるものなので、勤務した日は労働日とした上で、自己都合退職の扱いになります。
  • 給与の計算は、入社日~最終出勤日までの勤務については日割りで支給(★)、通勤手当の支払いがある場合は、本来契約上は1ヵ月分の支払いになりますが、ご本人の了承があれば日割り支給(★)も妥当な提案と考えます。
  • 健康保険、厚生年金保険、雇用保険は資格取得したうえで資格喪失手続きとなります。社会保険は日割りという概念がないため、健康保険、厚生年金保険は1ヵ月分、雇用保険は支給額に対する保険料率分が発生します。
~退職は一番トラブルが多く発生する場面です。双方の合意をもとに慎重に進めましょう。~

 

 

★日割り計算は、「働いた日数÷月の日数」の考え方が一般的ですが、他にも様々な決め方があり、その月の暦日数、その月の所定労働日数、年平均の所定労働日数等があります。

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